ＤＶの特徴
ＤＶの特徴
ＤＶは加害男性（女性が加害者になるケースも，レアではありますが存在します）の年齢や教育レベル，職業に関係無く起き得ます。 社会的地位の高い人や，聖職と呼ばれるような職業に就いている人，コミュニティーの中では，むしろ「いい人」，「立派な人」と理解されている人がＤＶ加害者になるケースも少なくありません（医師，弁護士，公務員，教員等）。
そして，ＤＶ被害を受けている方は，自分の言い方などが悪いから暴力を振るわれたのではないか，とか，自分に非があるのではないかと考えますが，それは全く違います。 加害者側に非があるのは明かな場合であっても，被害者が自分に落ち度があるという考えに支配される傾向も，ＤＶ被害者の特徴です。
また，現実に耐えられないほどの暴力を受けながら，加害相手を恐れて誰かに相談することができない場合が多くあります。
「まさかあんな良い人がそんなことを・・・。」
「まさかうちの娘がそんなことになっているとは思いもしなかった・・・。」
「何でもっと早く教えてくれなかったのだろうか・・・。」
というケースは多くあり，決して「珍しい事」ではないことに着目しなければなりません。
世間的には「良い人」である加害者が，部外者に知られることのないように暴力行為を続けるからこそ，ＤＶは顕在化しにくく，周囲の無理解が事態をより深刻化させるケースは多くあります。
ＤＶについての認識が，被害者の周囲において低いだけでなく，被害者本人においても，「自分がＤＶ被害者である」という認識を持てないまま，その状態が長く続くことが 多くあります。後から，「なぜあの時，暴力を受けるままでいたのだろう」と考える人でも，ＤＶの暴力に晒されている間は，それに気づけないことが多くあります。
ＤＶ加害者の特徴
・ そとづらと内面の不一致。
・ 事態の矮小化と事実の否認。
・ 被害者への非難と責任逃れ。
・ 多様かつ暴力的な支配行動。
・ 異常な嫉妬心と所有欲。
・ 子どもの利用と虐待。
・ アルコール依存症や薬物依存症。
・ サラ金や信販会社からの借金・多重債務問題。
・ ギャンブル依存症。
